きみへの想いを、エールにのせて
でも、その横には……。
「真夜さん……」
真夜さんが、愛らしい笑顔を振りまいていた。
ふたりの様子を見て胸が痛む。
スイミングクラブを辞めて、接点がなくなったはずなのに、こうして会っているということは――。
イヤな方向に考えが転んで、顔をしかめる。
ふたりの前を通るのがイヤで、木の陰に隠れて様子を見ていると、なにか話している。
すると、結城君が突然声を荒げた。
「お前が水泳辞めたのは、俺のためなのか? そんなこと、頼んだか?」
「ち、違うよ。あの……」
あきらかに動揺し始めた真夜さんは、必死に首を振っている。
「龍平が水泳できなくなって、辛いと思ったの。だから私も辞めれば、その気持ちがわかるかなって……」
「ふざけんな」