きみへの想いを、エールにのせて
「ちょっとだけ待ってください」
結城君にそう言うと、慌てて裏の作業台に行き、その辺りにあった紙に【チョコチップクッキー 予約券】と書いて、再び戻った。
「あの、これ。私、明日もいますから」
これじゃあまるで、幼稚園の頃に母にあげた肩たたき券みたい。
我ながら子供の様なことをしてしまったと、ちょっと恥ずかしくなったけれど、彼とつながりたくて必死だった。
「サンキュ。それじゃあ、明日」
もしかしてイヤがられるかもしれないと思ったのに、結城君は受け取ってくれた。
「へぇー」
理佐がニマニマ笑い、私を肘で突っつく。
「かっこいいじゃん」
どうやら、私が結城君のことを好きだとバレたらしい。
「まぁ、ね」
彼の良さは見た目だけじゃない。
水泳に対する熱い思いと、肉体の限界までトライし続ける姿勢。
つまり、内面も全部好き。