きみへの想いを、エールにのせて

「ちょっとだけ待ってください」


結城君にそう言うと、慌てて裏の作業台に行き、その辺りにあった紙に【チョコチップクッキー 予約券】と書いて、再び戻った。


「あの、これ。私、明日もいますから」


これじゃあまるで、幼稚園の頃に母にあげた肩たたき券みたい。
我ながら子供の様なことをしてしまったと、ちょっと恥ずかしくなったけれど、彼とつながりたくて必死だった。


「サンキュ。それじゃあ、明日」


もしかしてイヤがられるかもしれないと思ったのに、結城君は受け取ってくれた。


「へぇー」


理佐がニマニマ笑い、私を肘で突っつく。


「かっこいいじゃん」


どうやら、私が結城君のことを好きだとバレたらしい。


「まぁ、ね」


彼の良さは見た目だけじゃない。

水泳に対する熱い思いと、肉体の限界までトライし続ける姿勢。
つまり、内面も全部好き。
< 17 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop