きみへの想いを、エールにのせて
香川君は勝ち誇ったような顔をして私を見下ろし、「な?」と答えを急かす。
「そんなこと……できません」
やっとのことで声を絞り出すと、彼は小さく何度もうなずいた。
「あっ、そう。それじゃあ部員頑張って集めな」
「そんな……。待って!」
長い足で歩いていってしまう彼を追いかけ、前に回り込んで止める。
「まぁ、時間やるよ。お前、ウブそうだしな。男、知らないだろ?」
なんの話をしているの?私。
「気が変ったら、また来れば?」
彼はそう言いながら私の顎に手を伸ばし、持ち上げる。
「俺が初めての男になってやるよ」
「ふざけないで!」
彼の手を払うと、なぜだか笑われてしまった。
「ま、付き合わせてくださいって頭下げに来るのも、時間の問題だな」