きみへの想いを、エールにのせて
香川君のことは、泉にも理佐にも言えなかった。
やがて期末テストが返ってきた。
レベルの高いこの学校で成績を保つのは容易ではないけれど、水泳部を続けるのなら赤点なんて取ってはいられないと必死に勉強したおかげか、すべて平均点をクリアした。
テスト前も練習を怠ることなく、黙々と泳いでいた結城君も、余裕でクリア。
彼は数学が苦手な私を見て、時々部室で教えてくれるほど余裕があった。
水泳で推薦を狙わなくても、行ける大学はいくつでもありそうだ。
テストがよかったのに、私の心は塞いでいた。
どれだけビラ配りをしても、誰も入部してくれない。
積極的に手伝ってくれていた泉も、最近はあきらめ顔。
香川君が言っていたあとのふたりのことを、雄介君に探ってもらったけれど、小学生で辞めた選手のことまではわからなかった。