きみへの想いを、エールにのせて
結城君ならもしかして、と思ったものの、あんなやり取りがあったことは言えない。
それとなく「ずっと前に辞めちゃった選手の経験者いないかな」なんて振ってみたけれど、「わからないな」との返事だった。
でも、1学期も残すところあと1週間。
「意外と難しいな」
部室で結城君がそうつぶやいた。
最初のひとりが入れば、もしかしたら遠慮していた人が次々と入るかもしれないという希望を抱いていたのに、南高校では無理だったようだ。
「ごめんね。私、集めるって言ったのに……」
「なに言ってるんだ。こうして始めてくれただけでもうれしいよ。それに、また1週間あるしね」
結城君はそう言ってくれたけど、こんなに募集をかけても集まらなかったのに、突然3人も入るとは思えない。