きみへの想いを、エールにのせて
インターハイは、スイミングクラブではなく学校単位で競うもの。
だから、やっぱり南高校の水泳部がなくてはならない。
『俺を含めてあと3人。なんとかしてやろうか?』という香川君の言葉が頭をよぎる。
香川君と付き合うなんて、とても受け入れがたい条件だけど、もし私がそれを承諾すれば……。
私の気持ちは激しく揺れ動いた。
「榎本、集まったか?」
「えっと、あの……」
「明日だぞ」
朝登校すると、偶然奥寺先生に出くわした。
奥寺先生はたったふたりの部活も時々見に来てくれて、「頑張れよ」と声をかけてくれていた。
でも、ふたりの部活なんて他にない。
最初から4人そろえますからなんとか!と学校に掛け合ってくれたのだから、その部分は譲ってもらえないだろう。
「はい」