きみへの想いを、エールにのせて
彼は元々平泳ぎを得意としているのだけれど、平泳ぎはフォームの改善で飛躍的にタイムが伸びる種目なのだという。
裏を返せば、フォームが崩れるとすぐにタイムが落ちるということ。
練習の合間に結城君が脇田君に何度もアドバイスをしていた。
それが功を奏したに違いない。
だけど、今年のインターハイは残念ながら間に合わない。
もうすでに予選は終わっている。
そして、インターハイ当日。
私は会場に足を運んだ。
大きな大会が頻繁に行われるこのプールでは、いつも座る場所は大体同じ。
残念ながら雄介君も手が届かなくて、知っている人は誰も出ていない。
それでも、来年ここに結城君が立つことを期待しながら、見に来たのだ。
アップが終わり競技が始まると、どこからともなく声援が送られる。