きみへの想いを、エールにのせて
お昼頃行われるリレーは4人が4種目を100メートルずつ泳いでつなぐ、メドレーリレー。
当然結城君はバタフライだろう。
「いた」
すごく小さくしか見えないのに、私の目は再び結城君を見つけ出す。
さっき女の子と仲良くしている姿を見てへこんでいたことも忘れ、ひたすら彼の姿を追った。
第一泳者の背泳ぎが始まると、思わず立ち上がりそうになるほど興奮して、手に汗握る。
「頑張れ!」
結城君のチームは4位でバトンタッチ。
次の平泳ぎでもその順位をキープして、いよいよ結城君だ。
スタート台に立つ彼は、じっと飛び込む瞬間を待つ。
「お願い。お願い……」
そして、結城君が水しぶきをあげながら飛び込んだ。
もう息をするのも忘れてしまいそうだった。
ひたすら彼の姿を見つめ、祈る。
50メートルのターンで、ひとりかわしたのを見て、小さくガッツポーズが出てしまう。