きみへの想いを、エールにのせて
なにが?
いったいなにを『了解』と言われたのか、さっぱり見当もつかなかったけれど、「それじゃ」と行ってしまった結城君の後ろ姿を見ているだけでうれしかった。
「しゃべっちゃった……」
未だにドクドクと激しく打つ鼓動。
彼を前にすると、息が苦しい。
朝、女の子と仲良くしている姿を見てへこんでいたのに、いきなりテンションがマックスになった。
「頑張ろ」
もしもあの子が彼女でも、可能性がないわけじゃない。
ずっと好きでい続ければもしかして……なんと思うのは、考えが甘いだろうか。
そして、いよいよ100メートルバタフライ。
タイム決勝のこの試合では、予選や決勝戦はない。
1本泳ぎ、そのタイム順で順位が確定する。
エントリータイムの遅い人から泳ぎ始め、結城君が登場したのは一番最後の組。