きみへの想いを、エールにのせて
それからしばらく水泳の大会はなかった。
中間テストが終わると、バレンタインがやって来る。
結城君がチョコレートが好きだと知ったからには、手作りチョコを渡したい……と思ったものの、まったく勇気がない。
「はぁ」
「またため息ついて」
今度は理佐まで呆れている。
「絶好のチャンスなのに」
泉もそう言うけれど……。
「でも、今は水泳が大切って告白を断ってるんでしょ?」
「それもそうだけど」
理佐がリサーチしたところでは、女の子からの告白は、全部断っているらしい。
でも、水泳に集中したいといて気持ちもわからなくはない。
もう少しで全国ナンバーワンに届きそうなのだから。
「それじゃあ、感動をありがとう的なことを言って渡すのは?」
すると、泉がナイスな提案をする。