恋は天使の寝息のあとに
一時間ほどのんびりと食事をしたあと、私たちは電車を乗り継いで三十分、恭弥の住むマンションへと向かった。
そこは私の住んでいる場所よりも都心に近く、駅周辺には商業施設がひしめき合い、賑やかに栄えている。
駅から恭弥のマンションまで徒歩五分、その間に生活に必要な店はだいたい揃っている。
会社から遠いのはめんどくさい、駅から歩くのもめんどくさい、遠くまで買い物に出るのもめんどくさい、そんなものぐさな理由からこの場所を選んだらしい。
三十分程度の距離なのだから、いっそのこと実家に住んで、その分の家賃を貯金に回せばいいのに。
まぁ、そこまでお金に執着無く快適さを求めるあたり、彼らしいといえば彼らしいのかも知れない。
駅前の大通りは、ベビーカーが二台並んでも余裕の幅を持つ歩道。
私たちは立ち並ぶ商店に目を奪われながら、のんびりと歩いた。
ふと
「あれ? 沙菜ちゃん」
由利亜さんが反対側の歩道、私たちの歩く少し先を指差した。
「あそこにいるのお兄さんじゃない?」
私が目を凝らすと、確かに似たような背格好の男性が歩いていた。
細身のジーンズにジャケット、昨日の恭弥と同じような服を着ているから、余計に似て見える。
が、
「いや、違うんじゃないかな」
私は首を傾げながら答えた。
なぜなら
その男性の隣に、見知らぬ女性がいたからだ。
女性は男性に腕を絡め、その肩に身体を預けている。
どこから見ても恋人同士だった。
そこは私の住んでいる場所よりも都心に近く、駅周辺には商業施設がひしめき合い、賑やかに栄えている。
駅から恭弥のマンションまで徒歩五分、その間に生活に必要な店はだいたい揃っている。
会社から遠いのはめんどくさい、駅から歩くのもめんどくさい、遠くまで買い物に出るのもめんどくさい、そんなものぐさな理由からこの場所を選んだらしい。
三十分程度の距離なのだから、いっそのこと実家に住んで、その分の家賃を貯金に回せばいいのに。
まぁ、そこまでお金に執着無く快適さを求めるあたり、彼らしいといえば彼らしいのかも知れない。
駅前の大通りは、ベビーカーが二台並んでも余裕の幅を持つ歩道。
私たちは立ち並ぶ商店に目を奪われながら、のんびりと歩いた。
ふと
「あれ? 沙菜ちゃん」
由利亜さんが反対側の歩道、私たちの歩く少し先を指差した。
「あそこにいるのお兄さんじゃない?」
私が目を凝らすと、確かに似たような背格好の男性が歩いていた。
細身のジーンズにジャケット、昨日の恭弥と同じような服を着ているから、余計に似て見える。
が、
「いや、違うんじゃないかな」
私は首を傾げながら答えた。
なぜなら
その男性の隣に、見知らぬ女性がいたからだ。
女性は男性に腕を絡め、その肩に身体を預けている。
どこから見ても恋人同士だった。