チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
『甘いよ、未桜ちゃん』と言いながら、すくっと立ち上がった尚くんは翔斗ではなく、あたしに杖を向けた。
「未桜!危ないっ!」
「“プワゾン フレッシ”」
翔斗の大きな声が聞こえたあたしは逃げなくちゃ!という気持ちはあったけれど
急に体が固くなって動かなくなってしまい、目をぎゅっと瞑るので精一杯だった。
一本の矢がこっちに向かって音を立てずに飛んでくる。
絶対痛い、でももうあたしには何もできない。
「逃げろ、何してんだよ!」
「うわっ」
咄嗟にあたしは翔斗に体を押されて地面にどさっと倒れ込んだ。
そしてすぐに翔斗の方を見た。