チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
「は、何言ってんだよ。当たり前だろ。
俺はずっとずっと翔斗に勝ちたくてその一心で作ってきたんだよ」
なんでそんなこと聞いてくるんだよという表情をしながら答えた尚くん。
でも、それは違う。
この学園に入ってからはそう思い始めたかもしれないけど、もともとはそんな理由じゃなかったはず。
もっともっと前……。
「それは今でしょ?翔斗に出会うよりも前はそんな風に考えてなかったよね?
お菓子って作ることも楽しいとは思うけど……
食べてくれた人が笑顔になったり、
『おいしい』って言って喜んでくれる表情を見たくて作るものでしょ?」
そうあたしが言った瞬間、尚くんは目を大きく見開いた。
彼の杖を持つ手はガクガクと震え始めた。