鬼常務の獲物は私!?



常務が一層目付きを鋭くして、私を悲しげに睨みつける。


「振り回されると腹が立つ。お前、今、嫌じゃないと言ったよな……ならば、このまま続ける。
泣き叫んでも、容赦はしない」


「え……あ、あの、常務……あっ、キャア!」


それまで私の両手首を押さえていた彼の左手は、右手と共に胸もとに移動して、ベストのボタンを素早く外すと、その下のブラウスの合わせ目を力任せに開いた。

ブラウスのボタンが弾け飛び、レースのキャミソールが露わになる。

自由になった両手で慌てて胸もとを隠そうとしたが、すぐに元の位置に戻され、また左手ひとつで押さえられてしまった。

キャミソールは右手で押し下げられ、胸の膨らみには常務の顔が……。


「やめて下さい!」と叫んでも、涙の量を増やしても、常務にはためらう気配すら感じられない。

熱い舌先が肌を這い、右手はタイトスカートの中に潜り込もうとしている。

こんなのは嫌だ……。

さっきはキスを喜びそうになってしまったけれど、それ以上は私には無理。

慰み者になんてなりたくないし、常務には比嘉さんがいるのに……。

涙に咽びながら、必死に声を上げた。


「こんなのダメです! 常務には婚約者がいるのに、私にこんなことしたらダメなんです!」


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