鬼常務の獲物は私!?



それは一大事。比嘉さんの恋を応援したいと思っていたのに、まさか親友との三角関係なんて困ってしまう。

いや、星乃ちゃんにはラブラブな彼氏が総務部にいるから、三角じゃなくて……あれ、なん角関係?

驚いてから心の中で慌てる私に、星乃ちゃんは真顔で「嘘」とひと言。


「えっ、嘘なの?」

「本当は恋占いを頼まれていた」

「ええっ⁉︎」


高山さんが星乃ちゃんに恋占いを頼むとは……意外すぎて、その理由でも驚いてしまう。

もしかして、高山さんは誰かに片想い中なのだろうか……。

そうだとしたら、やっぱり比嘉さんが可哀想なことになるので、それも一大事。

星乃ちゃんの言葉に振り回され、驚いたり困ったりを繰り返す私。

そんな私の様子を冷静に観察している星乃ちゃんは「全部嘘」と言ってから、「頼まれごとを引き受けていただけ」と本当の理由を教えてくれた。

なんだ頼まれごとか……と納得しかけたが、仕事でも私的な面でも関わりのなさそうなふたりが一体どうして?と、疑問が振り出しに戻されてしまう。

その疑問には答えないままに、星乃ちゃんはポケットからなにかを取り出して、私にくれた。


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