Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「捕まらない?この状況で?何を言うのかと思えば。ハッ、笑わせるな」
「………」
「アンタ、人質が居る事忘れてないか?それとも人質を置いて逃げるとでも?」
「……っ」
「いいか?アンタはもう逃げられない。人質が増えれば余計にな」
「……っ!」
そう言うや否やパチンと指を鳴らしたチヒロ。
それが中田を捕らえる為の合図だという事は二人の男が中田に飛び掛かった後に気が付いた。
「中田っ!」
けれど、中田もチームのトップに立った男。
簡単には捕まらない。
だが、何人もの男達に同時に襲われるとなれば話は別だ。
「……っ、」
結局中田は拘束され、チヒロの言葉通り、人質が二人になった。
逃げようにも逃げられない状況。
下手すれば周りに居る鳳皇メンバーも危うくなる。
そう考えると余計に足が動かなかった。
「凛音!俺等の事は放っておいていいからお前だけでも逃げろ!」
立ち尽くすあたしを見て中田が早く逃げろと叫ぶ。
けれど、逃げろと言われても逃げる隙がないんじゃ逃げられない。
一体どうしたら……。
そう思った時だった。
「凛音ちゃん!」
「凛音さん!」
突如倉庫内に響いたのは聞き覚えのある声。
その声に振り向けば、
「みんなっ!」
倉庫の入り口に居る鳳皇、獅鷹のメンバー数人の姿が目に飛び込んできた。