Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「……っ、う、そだ……。嘘だよね!?充くんが“D”だなんて、そんなの嘘だよねっ!?」
思考が上手く回らない。
充くんの言葉が信じられない。
信じたくない。
例え蔑んだ瞳で見られても、冷めた口調で告げられても。
どうしても信じられなかった。
あたし達の一番近くに居た──ううん、遥香さんの一番近くに居た充くんが“D”だなんて、そんなの信じたくない。
何か事情があるんだ。
そうだよ。きっと奴等に何か弱味でも握られてるに違いない。
あたしには“確証”がある。
だって、あの時確かにチヒロは言ったんだ。
“利用する為に近付いた”って。
それに、
「充くん、チヒロにリンチされたじゃない!“D”だったら、仲間だったらそんな事する訳無いでしょ!?違う!?」
仲間だったらあんな酷い怪我、絶対に負わせたりしない。
だから、充くんは“D”なんかじゃない。
絶対に。
──そう思っていたのに。
「誰のお陰であんな怪我したと思ってんの?」