Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
あたしを追い出して、遥香さんを鳳凰妃にする?
予想だにしていなかったその言葉に倉庫内が再び騒がしくなった。
充くんが喋り始めれば途端に静まり、黙れば騒がしくなる。
繰り返される静寂と喧騒。
慣れ親しんだ倉庫がまるで別の場所の様に感じた。
とてもじゃないけど冷静でなんていられない。
「遥香さんを鳳凰妃にって……」
声が震える。
次々と知らされる驚愕の新事実に頭が混乱し、どう頑張っても整理出来ない。
「そのままの意味ですよ。鳳凰妃になるのはアンタじゃない。遥香さんだ」
ハッキリと。
あたしの目を真っ直ぐ見据えてハッキリとそう言った充くん。
揺らぎ無いその視線にグッと言葉が詰まった。
「アンタが鳳凰妃になる?冗談じゃない。遥香さんはアンタなんかよりも遥かに近く、長い時間(トキ)を桐谷さんと共に歩んできたんだ。
その遥香さんを差し置いてアンタが鳳凰妃になるだなんて……ハッ、笑わせるな。そんなの絶対に許さない」
「……っ、みつ、」