Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
そんな……
じゃあ十夜達の推測は間違ってなかったんだ。
全て偽り。
全てが偽りだった。
狙いは遥香さんではなく倉庫。
でも、何故?
何故十夜達が居ない倉庫を襲撃したの?
「ニセのゲームでもぬけの殻になった倉庫。俺達はそこで“ある目的”を果たした」
「目的……?」
「そう。暴走に必要不可欠なバイクを破壊し、下っ端を潰すこと」
「……っ、なん、で?なんで倉庫を襲撃したのっ!?」
知りたかった。
何故そこまでして倉庫を襲撃したかったのか。
それをどうしても知りたかった。
「目的不明の襲撃。そして、遥香さんが男達に狙われた。
結果、どうなると思う?」
クスッと意味ありげに笑みを零した充くんに訝しげに眉が寄る。
「暴走を中止せざるを得なくなる」
「あ……」
瞬間、さっき充くんが言った言葉を思い出した。
“あのゲームには三つの目的があった。俺とチヒロが鳳皇に入り込む事、暴走を中止にする事。……そして、遥香さんを鳳皇へ入れる事”
そんな……。
じゃあ、あの襲撃は暴走を中止させる為に起きたっていうの?
あたしをお披露目させない為に襲撃した?
十夜達が居ないにも関わらず襲撃された理由は、“あたし”?
そんな……。
そんな事って……。