Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
──絶句。
それは今のあたしに一番当て嵌まる言葉だった。
もう何の言葉も出ない。
一時の沈黙が流れる。
……あたしを追い詰める為に遥香さんを巻き込んだ?
あたしを追い詰める為に遥香さんを追い掛け回した?
追い詰める為だけに遥香さんに怖い思いをさせたっていうの?
そんなのって……。
「諦められなかった。どうしても遥香さんを鳳皇に入れたかった」
「………」
「だから次の日、下の奴等に自分を追わせたんだ」
「……自分を、追わせた?」
その言葉に心臓がズクンと鈍い音を立てた。
それってもしかして……。
「思ってる通りだよ。アレも遥香さんを入れる為に急遽練った策だ」
──やっぱり。
暴走が中止になった翌日、充くんのバイクに乗っていた遥香さんが誰かに襲われた。
アレも充くんが指示したなんて……。
「アレにも二つ目的があった。一つは遥香さんを鳳皇に入れる事、もう一つはアンタにトドメを刺す事」
「……っ、あたしにトドメ?」
一体どういう……。
「“鳳凰妃はニセモノ。ホンモノは別にいる”」
……っ、それ……。
「アンタも見ただろう?下の奴等が持ってきたあのメールを」