Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
『証、人……?』
『そう、証人』
突如投げ掛けられたその言葉に凛音の眉根が訝しげに寄る。
幹部達もまた凛音と同様顔を顰めていた。
幹部達の横顔を見て、クスリと小さな笑みを零すシン。
当然、シンのその笑みは隣のビルに居る幹部達には聞こえていない。
まぁ、聞こえたとしても幹部達は気にも留めないだろう。
『アンタが知らない事、教えてやろうか?』
彼等は今、それどころではないのだから。
「……オイ、冗談じゃねぇぞ。アイツ“何”を言うつもりだ?」
険しさが増す煌の表情。
「……っ、まさか……っ!!」
煌の切羽詰まったその声が……確信めいた言葉がある“答え”を導き出した。
“遊大”、“証人”、“凛音の知らないこと”
それらが指し示すのは“一つ”しかない。
「“D”と俺達の関係を凛音に言うつもりか……っ!?」
──それは、幹部達が尤も恐れていること。