Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
『……っ、離せっ!!凛音、聞くな!!』
『充、ヤメロ!凛音が知る必要はない!!』
『……ヤメロ、言うな……ッ!』
幹部達と同様、画面の中では優音と中田、そして遊大も充に向かって叫んでいた。
周囲の者は訳が分からないといった様子で三人を呆然とした表情で見つめている。
『……っ、離せ!!』
『離せよっ!!』
男達の拘束から逃れようと必死に身体を左右に捩る優音達三人。
『クソッ!!』
だが、どんなに暴れても無駄だった。
三人がかりの拘束は簡単には解けない。
「りっちゃん!!」
「凛音……!!」
張り詰めた空間に響く幹部達の切羽詰まった叫声。
いくら叫んでも、いくら呼んでも画面の向こうに居る凛音には届かなかった。
沸き立つ歯痒さと苛立ち。
どうすることも出来ない状況に幹部達はただただ叫ぶ事しか出来ない。
『なに?一体何なの……?』
流石に凛音も優音達の慌てように疑問を感じたのか、困惑と怪訝が入り混じった表情で充にそう問い掛けた。
自ら堕ちて行こうとする凛音に、幹部達は声を張り上げて制止する。
だが、やはりその声は凛音に届いていない。
『──“D”が鳳皇の傘下を外された理由だよ』