Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「アンタが知らない事、教えてやろうか?」
「……あたしの、知らないこと?」
充くんの言いたい事が解らない。
遊大と優音が“証人”って一体どういう事?
当てはまらないパーツの数々に、思考が有り得ない程混乱する。
「……っ、離せっ!!凛音、聞くな!!」
「充、やめろっ!凛音が知る必要はないっ!!」
「やめろ!!言うなっ!!」
それに拍車をかける様に叫び狂う優音達三人にますます頭が混乱した。
「……っ、離せ!!」
「離せよっ!!」
……何?なんでそんなに必死に止めるの?
優音と遊大は未だしも、中田があんなに必死になるなんてどう考えてもオカシイ。
それに、中田のさっきの言葉。
“凛音が知る必要はない”
それって、どういう意味……?
言葉から察するに、中田が知っててあたしが知らない“何か”があるという事だ。
「なに?一体何なの……?」
口から出るのは疑問の言葉ばかり。
だってもう、頭が混乱してどうしたらいいのか解らない。
聞く事しか出来ないんだ。
聞く事しか。
「―――フッ」
動揺を隠し切れないあたしを見て、充くんが鼻で小さく笑う。
「俺達“D”が鳳皇の傘下を外された理由だよ」
「鳳皇を外された、理由……?」
「そう。何故“D”が鳳皇から外されたのか、その原因をアンタは知らないだろう?」
原因……?
「それってもしかして“D”が獅鷹と鳳皇を仲違いさせたっていう……?」
あたしが記憶が正しければ、確かにあの時十夜はそう言った。
そして、抗争が無事に終わったらその原因をあたしに全て話してくれると。