Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「聞いたのか?」
「……聞いてはない」
「……だよな。聞いたらそんなに冷静ではいられない」
冷静ではいられない?
確かに、鳳皇と獅鷹が仲違いした原因を聞いたら冷静ではいられないかもしれない。
けど、あたしだって今までそれについて色々悩んできた。
同盟を組むに至るまで様々な感情、場面に出くわしてきたんだ。
同盟を組んだ今、仲違いをした原因を知ったとしてももう悩んだりなんかしない。
「俺は知ってる。何もかも」
──この時、あたしは仲違いの原因を軽く考えていた。
十夜が全てあたしに話してくれると言ったから。
「何が原因で仲違いしたのか」
だから、まさか仲違いした原因が“あの事”だったなんて思ってもいなかったんだ。
「原因は──」
「やめろっ!!言うな……ッ!!」
「鳳皇の傘下、“白狼”が河原 遊大に大怪我を負わせたからだよ」
「……っ」
──遊大の足の怪我に鳳皇が関わっていたなんて、そんな事思ってもいなかった。