Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「死ぬ程ツライリハビリをして帰って来たのに、アンタは仇とも呼べる奴等の仲間になっていた」
「………」
「どうせアンタの事だから悲劇のヒロインでも演じたんだろう?」
「……っ」
「好きな人と引き離された可哀想な私。それをアンタから直接聞かされたアイツはどう思ったと思う?」
「……ぁ…」
「アンタが“同盟を組む”という残酷な決断をさせたんだよ」
「……っ、あた、あたし…」
グルグルと駆け巡るのは過去の出来事と遊大と時人くんの言葉。
今なら解る。
何故貴兄があたしと鳳皇の関係を遊大に黙っていたのか。
“遊大の説得がなかったら、僕達は凛音を鳳皇へ戻してあげられなかった”
中田との決着の時、時人くんが言った“あの言葉”の意味も。
あの言葉は、ただ遊大に説得されたからじゃなかった。
遊大が大怪我を負った時、一番悔しがっていたのは貴兄達幹部だった。
兄弟同然の遊大。
獅鷹の一員である遊大。
大切な仲間が傷を負わされた。
簡単に許せる筈がない。
それなのに貴兄達から“和解”を申し出てきた。
それは、“遊大”が貴兄達を説得したから。
鳳皇と……否、鳳皇の傘下と深い因縁があった“遊大”が説得したから。
白狼と繋がっていた“遊大”だったから。
だから貴兄達は“和解”を受け入れたんだ。
遊大が説得しなければ、きっと獅鷹は鳳皇と“和解”しようとは思わなかっただろう。