Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】

……獅鷹と鳳皇が抗争しなかった?


けど、あの後、貴兄は相手チームを潰したって言ってた。


言ってた……けど、どうやって潰したのかは聞いていない。


あたしは、遊大が怪我をした原因も、相手が誰だったのかも知らされていなかった。


別に、あたしからすればそんなものはどうでもよかったんだ。


別に誰でも構わなかった。

知りたいとも思わなかった。


あたしの頭の中は遊大に付き添う事で一杯だったから。


だから、潰した相手の事なんてどうでもよかった。



まさか相手が鳳皇の傘下だったなんて……。



「どちらも、チームを潰そうとして喧嘩した訳じゃない。たまたまそこで喧嘩が勃発しただけで、言えば、相手の男達と俺が独断で起こした喧嘩だ。……っだから、この怪我は自業自得。自分が悪いんだよ」


苦痛に耐えながら自嘲気味にそう吐き出しす遊大は見るに耐えなくて。


痛々しいその姿にキュッと眉根が引き寄る。



「自分が悪いのにチームを巻き込む訳にはいかない。だから、俺は抗争しないでくれって貴兄に頼んだんだ。……貴兄は渋々だけど抗争しない事を約束してくれた」



遊大が貴兄を止めたから抗争が起こらなかった?


でも、それは獅鷹側の事情であって、鳳皇側はそうは思わないだろう。


ただの喧嘩であっても傘下の人間がやられたんだ。仇を取ろうとするのは当然の心理。


けれど、獅鷹と鳳皇の間に抗争は起こらなかった。


それなのに何故貴兄は“相手のチームは潰した”と言ったの?


それに“意味”はあるの……?

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