Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
実はタクシーに乗り込んだ後、凛音は再度直弥に電話していたのだ。
土地勘のない凛音は運転手に逐一自身の居場所を聞き、直弥に伝えながら男達を追っていた。
電話を受けた直弥は電話を切った後、病院にいる獅鷹幹部に事情を説明し、誠人と合流。
そして、繁華街で情報収集していた下っ端達を呼び寄せ、その下っ端達を連れて“白狼”の倉庫へと向かっていた。
けれど、直弥から連絡を受けた貴音達獅鷹幹部は“白狼”へ行かずに病院で待機。
理由は至極簡単。
知りたかったのは遊大を怪我させた人物の正体“だけ”だったからだ。
正体さえ分かればいつでも潰せる。
取り敢えず今は手を出さず、遊大が目を覚ました後、詳しい事情を聞いてから“白狼”を潰そうと考えていた。
けれど、貴音達は後(ノチ)に凛音の元へ行かなかった事を後悔する事になる。
『──お前、俺達に何の用だ?』
貴音達は隠れていた凛音が“白狼”に見つかるなんて思ってもいなかった。
『俺達が気付いてねぇとでも思ったのかよ』
そして、それがキッカケで“鳳皇”と敵対する事になろうとは微塵も思っていなかった。
-客観的視点 end-