Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「ご、ほうび……?」
「そう、ご褒美」
突拍子もなく告げられたその言葉に顔が訝しげに歪む。
……ご褒美ってなに?
コイツの事だからきっと良い事ではない。
だって、顔がさっきよりも嬉々としている。
何かを企んでいるような、そんな表情。
「遠慮しておく」
苦しげに吐き出したのは拒否の言葉。
これ以上惑わされる訳にはいかない。
そう思っていたけど。
「まぁそう言うなって。俺等の“正体”教えてやるって言ってんだからさ」
「なっ!?」
シンの言葉に聞かずにはいられなくなった。
「……しょう、たい?ってどういう事?」
“D”はただのチームではないの?
シンの言う“正体”の意味が理解出来ない。
「テメェ!それ以上喋るとぶん殴るぞ!!」
優音の叫声が鼓膜に響く。
けれど、それさえも今のあたしには届いていなかった。
「正体、って……?」
未だ絞められたままの首。
正直喋るのもキツイ。
けど聞かずにはいられなかった。
コイツらを捕らえられないのならせめて正体だけでも。
そう思ったから。
「教えて、欲しいか?」
「……っ、アンタが」
教えるって言ったんでしょうが!
余りの苦しさに最後まで言えない。
けど、男はあたしの言いたい事が分かったのだろう。
ククッと喉奥を鳴らすとその“正体”を口にした。
「俺達は“Dark road -ダーク ロード-”。通称“D”。
鳳皇の元傘下、“白狼 -ハクロウ-”だよ」