俺様黒王子とニセ恋!?契約
急いで会社に戻って総務部に殴り込みをかけて、社用車の緊急での使用申請を特例で認めさせた。
荷物を積むスペースが十分にあるワンボックスカーに乗り込むと、私と金子さんは仙台に向かった。
『大丈夫だよ』と言われたけれど、こんな状況での運転は心身共に負担がかかる。
それがわかっているから、高速での運転は任せたけれど、一般道では極力私が代わった。
「四宮さんが運転出来るなんて、ちょっと意外だな」
助手席で身体を休める金子さんにそう言われて、少し強張る肩から力が抜ける。
「……普通に大学生の時に免許取りました。去年までは実家暮らしで、父親の車も運転してましたし。……まあ、こんな大きい車は初めてだし、一年ほどブランクがあるので怖いですけど」
「……おいおい。社に持ち帰るのがサンプルじゃなくて俺たちの訃報ってことになるんじゃないだろうな……」
「だ、大丈夫です! これでもゴールドカードですからっ」
「一年ペーパーだろうが……」
そんな軽口でも、肩をいからせて運転する私から、無駄な力を取り除いてくれる。
午後十一時を回って、途中の高速パーキングで休憩しながら、金子さんは「ちょっと」と言って喫煙スペースに向かって行く。
それを見送りながら、私は都会を離れた夜空の下、完全オフィス仕様の服装のまま、そっと肩を縮ませて冷たい指先に息を吐いて暖を取った。
荷物を積むスペースが十分にあるワンボックスカーに乗り込むと、私と金子さんは仙台に向かった。
『大丈夫だよ』と言われたけれど、こんな状況での運転は心身共に負担がかかる。
それがわかっているから、高速での運転は任せたけれど、一般道では極力私が代わった。
「四宮さんが運転出来るなんて、ちょっと意外だな」
助手席で身体を休める金子さんにそう言われて、少し強張る肩から力が抜ける。
「……普通に大学生の時に免許取りました。去年までは実家暮らしで、父親の車も運転してましたし。……まあ、こんな大きい車は初めてだし、一年ほどブランクがあるので怖いですけど」
「……おいおい。社に持ち帰るのがサンプルじゃなくて俺たちの訃報ってことになるんじゃないだろうな……」
「だ、大丈夫です! これでもゴールドカードですからっ」
「一年ペーパーだろうが……」
そんな軽口でも、肩をいからせて運転する私から、無駄な力を取り除いてくれる。
午後十一時を回って、途中の高速パーキングで休憩しながら、金子さんは「ちょっと」と言って喫煙スペースに向かって行く。
それを見送りながら、私は都会を離れた夜空の下、完全オフィス仕様の服装のまま、そっと肩を縮ませて冷たい指先に息を吐いて暖を取った。