俺様黒王子とニセ恋!?契約
「あ、あの……篤樹先輩……」
私を腕で囲い込んだ彼が、細めた目で見下ろしてくる。
初めて知る角度の篤樹先輩に、ドキドキと胸が高鳴ってしまう。
「……懐かしいな。その呼ばれ方」
篤樹先輩は、口角を上げて微笑みながら、ボソッとそう呟いた。
「高校時代までは、そう呼ばれることが多かった」
「あ、あのっ……私っ!」
篤樹先輩の言葉に被せるように、私は声を上げていた。
「私、高校生の時、篤樹先輩にっ……!」
今更思い出して欲しいとは願っていなかった。
だけど、あの頃。
私は本当に彼が好きで、人生で初めてありったけの勇気を奮い起こして、先輩に告白した。
いつもいつも女の子や友達に囲まれていた篤樹先輩を、学年も違う私は人垣の向こう側から眺めるだけだった。
そんな私の一世一代の告白なんか、記憶の片隅にも残っていないだろう。
だけど、もしかしたら……そう思ったら、記憶に残していて欲しいと思ってしまった。
「……ふーん……。そっか。じゃあ、いいよ」
なのに、篤樹先輩は私の声を遮って、何に納得したのか、妖艶に微笑んだ。
私を腕で囲い込んだ彼が、細めた目で見下ろしてくる。
初めて知る角度の篤樹先輩に、ドキドキと胸が高鳴ってしまう。
「……懐かしいな。その呼ばれ方」
篤樹先輩は、口角を上げて微笑みながら、ボソッとそう呟いた。
「高校時代までは、そう呼ばれることが多かった」
「あ、あのっ……私っ!」
篤樹先輩の言葉に被せるように、私は声を上げていた。
「私、高校生の時、篤樹先輩にっ……!」
今更思い出して欲しいとは願っていなかった。
だけど、あの頃。
私は本当に彼が好きで、人生で初めてありったけの勇気を奮い起こして、先輩に告白した。
いつもいつも女の子や友達に囲まれていた篤樹先輩を、学年も違う私は人垣の向こう側から眺めるだけだった。
そんな私の一世一代の告白なんか、記憶の片隅にも残っていないだろう。
だけど、もしかしたら……そう思ったら、記憶に残していて欲しいと思ってしまった。
「……ふーん……。そっか。じゃあ、いいよ」
なのに、篤樹先輩は私の声を遮って、何に納得したのか、妖艶に微笑んだ。