政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
なんだか歯切れが悪い
もういいと言いながらも
志津香の顔はまだ真っ赤だ
……あれ?
もしやと思い
志津香の耳元で、囁く
「二人で泊まりで旅行とか?」
そう聞くと、うっ…と漏れる声に
おれの口元は緩んだ
そして志津香を抱きしめて
「なら行こう。志津香がやりたい事、ぜーんぶやろう」
ようやく覆っていた手を離した志津香
けどまだ恥ずかしいようで
俺の胸に顔を埋めてきた
「可愛い」
思わず出てしまった言葉
けど嘘ではない
「実は俺もやりたいことあるんだ」
少し経ってから志津香に伝えた
『やりましょう』
何も聞く前に言う志津香
俺は口元が緩みっぱなしだ
「志津香と一緒に風呂に入りたい」
やっと落ち着いただろう志津香の顔は
また真っ赤になり、俺の胸にまた収まった
はははっ、と笑いながら
俺は志津香の頭を撫ぜた