政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



多分…いや、絶対無理だろうと
冗談で言ったつもりだった




『…い、いいですよ』




志津香の返答に耳を疑う
まさか、と思い
自分の腕の中にいる志津香に目をやれば
顔を真っ赤にした志津香が俺を見ていた



この2ヶ月、
父親からの性虐待、堂本陽介からの性強要
それを考えたら、なかなか手が出なかった
キスはする、抱きしめる
寝るときは抱きしめて寝る
それ以上はしないし、求めない

志津香の身体と心が落ち着いたら、と初めは思っていたがタイミングを逃してしまい、どうしていいか正直わからなかった


正直、したい
が、志津香が義務的に思うのは避けたい
出来れば志津香がしたい、と思うまでは我慢しようと思っていた




それが、今……その決断が崩れそうだ



「…なら、今日入るか?」



流石に断るだろうと思い聞いてみると
はい、と返ってきた



やはり耳がおかしいのか?
これは夢なんじゃないかと、
それか、妄想なんだろうかとも……
< 102 / 136 >

この作品をシェア

pagetop