政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
母を見ていたら、ある物に気がついた
48歳、母もまだ女なんだと感じると同時にウンザリする
父や家の人たちに見られたら
どうするんだと、思う
面倒な事を起こして欲しくない
そんな気持ちもあり
母に軽く忠告した
『お母様、首はどうかされました?赤くなってます。この時期なら虫に刺されることはないと思いますが…』
母は私の指摘に首に手を当て隠し
顔を真っ赤にしながら弁解始めた
「お、おかしいわね。時期外れの蚊かしら?少し痒いと思ったのよ」
そう言って、逃げるように去っていった
母が何をしようと、私には関係ない
もし、母に助けを求めたとしても
母は私を助けてくれないだろう
父に離婚を突きつけられたら
母は一人でなんて生きていけない
部屋に戻ると、手紙が置いてあった
お手伝いさんが置いたんだろう
内容は志摩子さんからの伝言
3ヶ月後の総会に着ていくドレスを
買いに行こうというお誘いだ
日時と時間も書いてある
毎日が同じことの繰り返しだから
たまに志摩子さんからのお誘いが
嬉しかったりもする
私を誘ってくれるのは
志摩子さんくらいしかいない
手帳に書き込み
私はバスルームへと向かった