政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
『…けど…、私…知らないよ?』
志津香は結納の日以来
両親に会っていないのは知っていた
そして、俺が志津香に伝えた
両親のその後の事しか知らない
だからどこにいるのかも
何をしているのかも知らない
「ああ、けど俺は知っている。赤城会長が教えてくれたから」
うそっ、と
驚いている志津香
「これが最後になるかもしれない。だから、会いに行こう」
志津香は最後まで首を縦に振らなかった
嫌々でも俺は連れて行く、と伝えた
出来れば俺も会いたくないし
会わせたくない
けど、仮にも志津香の両親
二人が居なかったら志津香はこの世に生まれていない
だから、両親に会うのはこれっきり
二度と会わせるきはない
言いたいことがあるなら言わせてやりたい
もう昔の志津香じゃないって事を
二人にわからせてやりたい
両親に会おう、と話してから
志津香の口数が減った
覚悟はしていた
だから仕方がない
もしかしたら引きこもるかもしれない、と思っていたが、美紗子ちゃんのおかげもあり、大丈夫なようだ