政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



そして、いよいよ
志津香の両親に会いに行く日


いつもと変わらない朝
おはよう、と声を掛け合い
志津香が作ってくれた朝飯を食う


片付けが終わると、そそくさ寝室へ行ってしまった
やはり行きたくないんだ、
そりゃ、そうだろう


やはり会わすのは早すぎたか…
焦りすぎた…と、後悔する



志津香の父に断りの電話を入れようと
携帯を手にした時
ガチャ、と寝室から志津香が出てきた




「…し…志津香」


『…斗真、行こう』



そう言ってくれた志津香
俺は志津香の腕を取り引き寄せた



「ごめん、志津香の気持ちも考えずに先走った…、ごめん」



志津香を抱きしめると
志津香も俺の背中へと腕を回してくれた



『ううん、斗真の気持ち嬉しかった。…ただ、なかなか気持ちがついていかなくて…時間かかっちゃった、ごめん』



それと、美紗子も…ありがとう



俺の胸に顔を埋める志津香
美紗子ちゃんに頼んだことが
バレていたなんて…、けど
それで良かったならいい



『行こう、お父様が待っているわ』



志津香が俺から離れた



「行こうか」



手を差し伸べると、笑顔でその手を取ってくれる



久しぶりの志津香の笑顔に
不安だった気持ちが溶かされた
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