政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
志津香の母が働いている小さなスナック
カウターに6つの椅子だけ
「で?何の用?」
久しぶりに会った娘に
何の用と聞いてくる母親はいるだろうか
「今、志津香さんは僕と暮らしています。赤城会長から志津香さんをお預かりしています」
そう話しても、へー、とまったく興味がないような返事だ
「志津香さんの20歳の誕生日に結婚をしようと思っています」
その言葉に、今まで無関心だった志津香の母は志津香に目をやった
「堂本に捨てられたの?可哀想に」
そう言って次に俺の方に目を向けた
「あなたは?何者?」
そこで自分がまだ自己紹介をしていないことに気がつき、名刺を差し出した
「ミカワ、という会社に勤めています。神谷斗真です」
名刺を取ると、志津香の母の眉が上がったのがわかった
「ミカワって、あのミカワグループ?へぇ、その若さで副社長なんだ?って言うことは、時期社長なの?」
志津香をチラッと見て
あんたも金目当て?と不敵な笑みを浮かべている
流石にそれにはイラついてしまい
「あんたと一緒にするなっ」
自分の声なのかと疑問に思うような
声が出ていた
志津香の母はビクッと肩を上げ
志津香も俺の方を見て驚いていた