政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



ホールでは男女が楽しそうに話している姿が殆どだ
私と同じように世話焼きの人がついて歩き、情報を与えてるんだろう

そう見ていたら、一人の男性と目が合ってしまった


これだけジロジロ見ていたら
誰かしらに目があうだろう

が、目が合ったところで
私は相手を探しているわけではない
だから、申し訳なく思う


このまま知らぬ顔をするのも
なんとなく嫌だと思い
軽く会釈をすると、彼も会釈をしてくれる


遠くから見ても、背が高いのがわかる
仕立ての良さそうなスーツを着ている
この場にいるってことは
相手を探しに来ているんだろう、

顔はハッキリてはないが、見るところイケメンだろう
あんなにイケメンなのに、周りにあまり女がいないって事は
名前があまり知られていないのだろうか…


みな政略結婚だろうから
相手の企業、資産、家族構成などを事前にチェックし、絞り込み一本狙いで行くと、前に志摩子さんに教えてもらった

だから、少しばかり見たくれ悪くても将来のことを考えれば我慢が出来るというわけだ




「志津香、陽介さんがお見えになったわよ」



志摩子さんの声にハッとし
彼から視線を外した


遅れてきた堂本陽介さんは
悠々と歩き、片手を上げて
私達の方へ歩いてきた
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