政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



「志津香さんは、僕の理想そのものだ」


いきなり陽介さんが話し出した
なにが理想なのか、
陽介さんは少し興奮するように話しだす


見た目はもちろん、
志摩子さんがくれた私の情報で
理想、という発想になったらしい


「実際、会って確信した。この人ならって……」


志摩子さんがどう私の事を伝えたのかはわからない
それだけな情報で決めてしまうのが
政略結婚なのかと思う


「きめ細やかな白い肌、綺麗な髪、申し分無い容姿……それに、その顔。なかなか僕の顔を見てくれない、タイミングよく目が合えば、恥ずかしそうに顔を赤らめる……僕の理想だ」


全く意味がわからない
私、恥ずかしそうにした?
顔を赤らめた?

興味がないから
あまり顔を見ないだけだ



とんだ勘違い野郎だ




「唆られるんだ……そういうウブな顔」



そう言って、陽介さんは一歩私に近づく


なんだろう……
さっきまでの陽介さんの雰囲気がまるで違う
なんだか……怖い


そう思っていたら
陽介さんから疑わしい言葉が発せられた


「志津香さんは、僕の理想……ドキマキ学園の美波果穂ちゃんソックリなんだっ!」



ドキマキ学園?
美波果穂ちゃん?



誰だそれ?
全く聞いたことがない名前だ

わけがわからずぽかーんとする私を気にする事なく話を進める陽介さん
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