政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
「……選んだ割には、ちっとも幸せそうじゃないな」
…っ、
『……折角の、申し出をお断りして、しまって…すみませんでした』
そう言って頭を下げ
その場を去ろうとした
これ以上、斗真さんといたら
この結婚をやめたくなる
やめたいのは今でも変わらない
けど、それ以上に……
斗真さんを見ず、行こうとしたが
ガシッと腕を掴まれた
えっ?と
振り返ると、視界が遮られ
それと同時に私の唇に何かが触れていた
『んっ、ん、』
離れようとすれば
後頭部を抑えられ
掴まれていた
なにがなんだかわからない
けど、……
斗真さんにキスされている
唇が解放され、息を吐いた
「……嫌だった?」
斗真さんの優しい言葉に首を横に振る
「なら、何故泣いてる?」
斗真さんは私の頬に手を当て
涙を拭ってくれる
斗真さんに言われて
泣いていることに気がついた
気がついてしまうと
次から次へと出てきてしまい
止めることが出来なかった
斗真さんはそんな私を抱き寄せてくれて
私を自分の胸に収めてくれた
「いいよ、泣いて……志津香の腹ん中に溜まってるもの、吐き出して」
いいの?なんて思いながらも
涙は更に溢れてきて
斗真さんが頭を撫ぜてくれる
それが私を押してくれたのか
泣きながら、斗真さんに話していた