政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
話終わる頃には涙も枯れていた
けど、斗真さんは私を離さなかった
「嫌で断られたと思ってた」
違うと首を振れば
よかった。と笑ってくれた
……と、その時
私を呼ぶ母の声が聞こえた
行かなきゃ、
斗真さんから離れていこうとすると
また引っ張られて、斗真さんの腕の中
『と、斗真さん……行かなきゃ…』
「うん、わかってる……、」
「志津香、聞いて……少し時間がかかるかもしれない、けど必ず君を救い出してあげる。堂本陽介からも赤城からも……父親からもだ」
そう言って、斗真さんは
私に優しくキスをする
すぐ離れてしまったが
私は行かなくてはならない
2、3歩、歩き振り返る
斗真さんは私を見ていた
期待して……いいの?
無理なのはわかっている
けど、斗真さんが私の為に
嘘をついてくれたのなら
その嘘に嘘で返そう
コクリと頷き、斗真さんから離れた
急いで母の元へ行くと
イラついている母の顔があった
『ごめんなさい、薔薇を見ていたら奥へ行ってしまって…』
なんとか言い訳をしたが
母は、いいから化粧直しなさいと
私を急かした
そのあとは、何事もなく
会食が終わり、解散となった
今日も陽介に送られるかと思ったが
「両親と過ごすのも、あと僅かだから」と
両親と帰ることにした