政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
「おかえり志津香、学校はどうだった?」
父親らしい言葉をかけてくる
優しくて、誰からも慕われる父だ
『はい、特に変わりはありません』
そう、何も変わらない
学校へ行き、授業わ受け
帰宅するだけの毎日だ
お嬢様学校だけに
体育や技術科目、部活動なんてない
茶道の時間や着物の着付けの時間がある
まさにお嬢様だ
年に一度
総会というパーティーが行われる
だいたいが3学年の人たちがメイン
下級生は自由参加
そのパーティーは大企業の社長や御曹司、資産家の人達が沢山来て
花嫁を物色するんだ
いわば、学校公認で政略結婚を斡旋している場だ
私はまだそこには参加をしていない
父の許可が出ないからだ
学校側から毎年打診がある
中学に上がった時からずっと……
赤城財閥、赤城コーポレーション
その一人娘が私、赤城 志津香
私はまだ2学年だから、強制ではない
けど来年は必ず参加をし
必ず相手を決めなければならない
「志津香、こちらへ来なさい」
父は腰を上げ、奥の書斎へと移動する
私も書斎へと足を向ける
そして、父に気づかれないように
小さなため息をつく
書斎に入るのが、どんなに嫌か…
父の言うことは絶対だ
入らない、という選択はない
さあ、少しの間
地獄の始まりだ……