政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



結納を交わせば
陽介との新居に引っ越す約束だ


荷物は殆どない
必要なものは陽介が用意すると言っていた



『志摩子さん、健彦さん、お世話になりました。』



結納の儀から数日後
私は今日から新居住まいだ


斗真さんがくれた言葉
あれだけで、十分幸せだ


だから……大丈夫



「志津香、本当に大丈夫?いつでも連絡して頂戴、いい?」


心配性な志摩子さん
これ以上、心配させたくない
だから笑顔で手を振った


志摩子さんの家を出ると
陽介の使いの人が迎えに来てくれた


陽介は仕事で外せないと言っていた
なら勝手に行くのに…と思いながらも
陽介の申し出を受けた



初めて行く新居
家財道具全て、陽介に任せた
陽介も暇ではないだろう
誰かに頼んだに違いない


住宅街から抜けると
賑やかな街へと移動する


都会は苦手
都会の高層マンションから見る景色
あれは住んでいる人の特権だ


そんなマンションに
私は今日から住む


陽介の使いの人が、部屋まで荷物を持つと言われたが、断った
なんだか、監視されているみたいだった


カードキーだけ貰い、頭を下げ
私はマンションへと入った


そこにはコンシェルジェがいて
とても優しそうなおねえさん


簡単に挨拶を済ませ
エレベーターに乗り込み
新居へと急いだ
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