政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
どれだけお金持ちなんだろうかと、
ふと思うが
そのお金があるから
赤城は救われている
あの日の両親の姿を見れば
倒産は免れたんだ、とわかった
そういえば、最近祖父に会っていない
今度、会いに行こう
カードキーの解除音で現実に戻された
一つため息をつき
玄関ドアを開けた
モデルルームみたい…
それが感想だ
本当にここに住むの?
陽が入り温かそうに見えるが
この部屋は冷たい
陽介は、家政婦を頼むと言っていたが
私は断った
知らない誰かが常にいて
家政婦がいるなら、私は何もすることがなくなる
なら私はなにをする?
そんなの耐えきれない
陽介が引かなかったが
「陽介のご飯作ったり、洗濯したり…ちゃんとしたいんです」
そう嘘をつけば、納得してくれた
陽介から書斎は絶対開けないように、
そうキツく言われていた
何故?と思ったが
なんとなく、理解した
多分…陽介が大好きな果穂ちゃんだろう
総会以来、陽介は果穂の名前を一切出さない
確かに車では、それらしき音楽が流れていたが、特に触れなかった
書斎だけなら、まだ我慢できるだろう
はじめに思っていたのと違って安堵する
部屋には、その果穂ちゃんのフィギュアとか、コスプレさせられる…とか
そんな最悪なことを思ってた
陽介が入るな、という部屋には
何かなんで目入らない、そう決めた