政略結婚から助けてくれたのは御曹司様


一通り、部屋を確認する
リビングに陽介の書斎
そしてゲストルーム、そして寝室
二人では十分な広さ


この空間の中で陽介と暮らす
やはり、自室が欲しかったかも

陽介が何時に帰ってくるなんて知らない
出来るだけ、二人の時間を減らしたい


寝室のクローゼットを開けば
陽介のスーツやジャケットなどがズラリと並んでいた

引き出しには数少ない洋服
そういえば、私に会うときは
いつもスーツだったな


隣のクローゼットを開ければ
私のだろう、ワンピースが並んでいる
陽介が選んだのだろう

引き出しを開ければ
下着が入っていた
もしかして、これも?

そう考えると、気持ち悪い
が、前の暮らして然程変わらない


一つため息をついてクローゼットを閉めた



リビングに戻り時計を見れば3時
何時に帰るかわからないが、
夕食は必要だろう

そう思いキッチンへ向かう
冷蔵庫を確認すれば
当分は暮らせるだろう食材
パントリーを開けば
一面材料が並べられている


「買い物は必要ない」


そう伝わってきた

もしかしたら、私には自由がないのかも
そう思っていたら
何か音が鳴っていることに気がついた

リビングを見渡せば、固定電話


何故?誰?と思いながらも
受話器を持った



『……はい、』


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