政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
父しか知らない身体
けど、触れられると
父と同じ感覚だ
「志津香」
そう呼ばれるたびに鳥肌がたった
けど、受け入れなきゃダメなのも…
『は、うっ…』
私の身体に波を打つ
父とは違うモノ
明らかに違う
耐えるようにシーツを掴めば
その手は陽介によって剥がされ
その手にキスをしてくる
可愛い、
そう言って、さらに突き上げてくる
父とは違う執着だ
父のは気持ち悪くなるほど
ゆっくり、たっぷり、ベットリだ
それを考えれば、まだいい
ようすけ、
そう呼べば、嬉しそうに腰を振る
その強さが増した時、
私の耳に、異音が入ってきた
「…んっ、か、…果穂っ」
小さな声だ
もしかしたら無意識で言ったのかもしれない
けど、この人は
私ではなく、私に似た
二次元の果穂を相手にしていたんだ
これから先、一生
私を抱くたびに、私に似た
果穂を想いながらするんだと理解した
その途端、別な恐怖が現れた
ぐったりした身体を起こした陽介
私の頬にキスをし、良かった、と言う
「シャワーを浴びてくる」
そう言って陽介は出て行った
本当ならわたしも浴びたい
けど、身体の怠さが半端ない
父とは違い、押しの強さと耐えの時間
父が言っていた、衰え
陽介はまだ若い
陽介が戻る前に寝てしまおう
それがいい…