政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



けど、私が思っていた以上に
陽介の執着は酷かった


送り迎えは陽介がしてくれた
帰りはまだ勤務中のはず、
だから断りを入れたが

私が心配だから、と
必ず同じ時間に迎えに来た


そして、必ず私が部屋に入るのを確認してから、また会社へ戻っていく


社長であるお義父様は、陽介に甘いんだろうと思った


家に戻れば食事の用意、お風呂の用意
毎日少しずつ掃除をした

休みの日に掃除をしたい
だが、休みの日はベットから出ることが
なかなか難しい


前夜、陽介は何度も私を抱く
明日が休みだと思うと歯止めが効かない

だから平日はそこまで執着しない



出かける際は、必ず二人だ
けど頻繁ではない

陽介の実家に呼ばれたのと
志摩子さんに食事を誘われたくらいだ


とてもじゃないけど
志摩子さんと気兼ねなく話せない
陽介の監視、鋭い目が怖い


食事が終われば早々に帰宅し
陽介の執着を嫌という程、受け入れるはめになる



そして、決まって
果穂、と果ててしまうんだ



もう、自分の感情なんてない
これしかないんだ
こうやって生きていくしかない



陽介との生活が半年過ぎた頃
いつものように、夕食の片付けをしていた



「志津香、明日から学校に行かなくていいから、家でゆっくりしてなさい」



…えっ?


『今、なんて?』



「ん?志津香は単位も十分あるし、卒業まで行かなくても卒業できる。もう学園には伝えてあるから問題ないよ。これからは僕の事だけ考えてくれたらいいよ」



当たり前のように答える
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