政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



翌朝、目がさめると
陽介の寝顔が目の前にあった


私はあのまま気を失うように眠り
陽介は果てた後、そのまま眠ったんだろう


その証拠に、下半身が若干冷たい
何も処理をせず眠りについたんだ
こればかりは、どうにもならない




『陽介、陽介』



陽介の肩を叩き起こす



んっ、て瞼が開く
これが斗真さんだったら…と
考えてしまう



『おはようございます、陽介、起きて?シャワー浴びないと、冷えちゃうよ』



その言葉に、陽介は目を開けた
自分の失態に驚きながらも
私に謝罪をしてくれた


陽介は酔っていて覚えていないという
なら私を「果穂」と呼んでいたことも
忘れているんだろう


言ってやろうかと思ったけど
それを逆手に取り
毎回「果穂」と呼ばれある可能性だってある


なら言わないほうがいい
シャワーを浴び支度をし
私達はホテルを後にした


もしかしたら斗真さんに会えるかも、と
淡い期待をしたが
斗真さんの姿は見かけなかった



なんだか疲れた
早く休みたい、と思う日に限って色々ある



「帰りに赤城の家に寄るから」


珍しく陽介の口から
赤城の言葉が出た


赤城の家、というのは
両親が住んでいる家ではない
祖父の家だ
両親ではなく、祖父に会いに行くんだ
倒産危機を知らされて以来、祖父に会っていない。
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