政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



赤城を終わらせようと思う




祖父の言葉に驚いた
あんなに赤城が大切で
それが私も理解していたから
今回、赤城のために自分を犠牲にした



祖父は今回、私が赤城のためにと
決断した事に心を痛めていたという

だから赤城を手放し、
今後、こんなことがないように…と。

祖父は全てを手離すことにしたと、
今までの蓄えがあるから
それで余生を暮らしていくと。

お手伝いさんたちは
最低人数で、残りの人には
働き口を探して移動してもらうつもりだと


父と母にもそれは報告済み
そして、二度と私を当てにするなと
忠告してあるという



『…お祖父様の会社は…どなたかに?』



祖父の会社が何をしているのか
ハッキリはわからない
けど、技術的にはかなりの評価があるのは確かだ



「ああ、会社を買ってくれる企業があってな。海外を拠点としている企業だが近々日本でも手広くやるそうだ。なんだったかなー、宝石だったか、珊瑚だったか…いや、金だったかな…」



祖父の曖昧さは相変わらずだ
ふふっと笑ってしまった




「…志津香の笑顔を久しぶりに見た」



祖父が嬉しそうに言ってくれ
そして、気がついた
私はずっと笑っていないことを…
< 69 / 136 >

この作品をシェア

pagetop