政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
赤城を終わらせようと思う
祖父の言葉に驚いた
あんなに赤城が大切で
それが私も理解していたから
今回、赤城のために自分を犠牲にした
祖父は今回、私が赤城のためにと
決断した事に心を痛めていたという
だから赤城を手放し、
今後、こんなことがないように…と。
祖父は全てを手離すことにしたと、
今までの蓄えがあるから
それで余生を暮らしていくと。
お手伝いさんたちは
最低人数で、残りの人には
働き口を探して移動してもらうつもりだと
父と母にもそれは報告済み
そして、二度と私を当てにするなと
忠告してあるという
『…お祖父様の会社は…どなたかに?』
祖父の会社が何をしているのか
ハッキリはわからない
けど、技術的にはかなりの評価があるのは確かだ
「ああ、会社を買ってくれる企業があってな。海外を拠点としている企業だが近々日本でも手広くやるそうだ。なんだったかなー、宝石だったか、珊瑚だったか…いや、金だったかな…」
祖父の曖昧さは相変わらずだ
ふふっと笑ってしまった
「…志津香の笑顔を久しぶりに見た」
祖父が嬉しそうに言ってくれ
そして、気がついた
私はずっと笑っていないことを…