政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
そしてもう一つ、
祖父から重大な事を言われた
「会社を売ることで、大金が入る。……が、そんな大金これからの余生には必要ない。……堂本に渡そうと思っている。赤城が負債した分以上に。……そうすれば陽介くんとの婚約も必要ない」
けど、これは内密な話だと。
この話が堂本の耳に入れば
大変なことになる、
祖父と部屋に戻れば
陽介がソファに座りながら
コーヒーを飲んでいた
「久しぶりのお二人の時間を邪魔させては、と思いまして…」
その笑顔が怖かった
もしかしたら話を聞かれたかもしれない
そう思ったが、私からは何も言えない
祖父に別れを告げ
私達は家に帰った
『お風呂の準備しますから』
なるべく二人の時間を避けようとしたが
さすがに無理だった
「何故、本当のこと言わなかった?」
『…え?』
何の事だろうか…
「勉強させていると嘘をついたのに…」
あー、そのことかと安堵した
確かに陽介は嘘をついた
けど、私はアレでいいと思っていた
『いいんですよ、本当の事を伝えてたら、祖父が心配してしまいますから。それに、陽介をサポートするのは私の役目ですから、強ち間違っていません』
そう言って、お風呂の準備に取り掛かった