政略結婚から助けてくれたのは御曹司様


次の日から、かならず置かれていた薬が置かれなくなった


陽介は妊娠を望んでいる
話し合って決めたのに何故?


そして、私を「果穂」と呼ぶ
今までは私を抱いた時
果てる前に呼んでいたが
今は違う



「果穂」と呼ばれ
返事をするか戸惑いがあった
……が、返事をしなければ
わざわざ目の前に来て
私の頬 顎を乱暴に指で掴み上げ


「果穂」


圧をかけてくる



『…は、はい』




何故こうなったかわからない
陽介に聞くことはできない

そして、少しずつ変わり始めた



今まであった固定電話は外され
私専用にと携帯電話を持たされた
ただ、これは陽介からの電話を受ける
専用の電話、私からかけることはできない仕様にしてあるという


そして、外部との接点を結ぶもの
全てを切られてしまった
インターホンのモニターも…
パソコンも、無くなった

外出しないように
玄関から廊下にすすむ道にドアを付け
外側から鍵を掛けられた

トイレもお風呂も内側だから
問題無いが……そこまで?


もしかしたら……監禁?

なぜ、ここまで?
そんな必要がどこにあるのか
もしかしたら、祖父が言っていたコトが
実行されたのかもしれない

私を…「果穂」を手放したく無いから?
そう考えたら、怖くなった


もしかしたら、一生このままなのか…
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